top of page
NIHONGA ( JAPANESE PAINTING )
日本画
SUENAGA, Toshiaki
末永 敏明
About
Passion for my works
制作に対する想い
私は大地の生成や生物多様性をテーマに描き続けています。大地の生成は、地球史に想いを馳せ、原風景を探りながら各地を旅し、写生に努めています。実際に原風景の中に身を置くと、眼の前の光景を時の記憶として脳裏にイメージ化することが出来ます。そのイメージが私の創造の源なのです。旅をしてイメージを構成する手法は、芭蕉が『おくのほそ道』でリアルな光景から遥かな時の姿をイメージすることに習っています。
一方、魚や花を多くモチーフに選んでいることは、自身が育った風土に因っています。私はかつてドイツで暮らし制作していた時期がありました。そこで様々な国籍、文化のバックボーンの差異を、作家仲間の中に認識しました。彼らから私の作品に投げかけられたことは、「東洋の色彩」だということです。自身の色彩は、私の日本人としてのアイデンティティ-です。
私のテーマを表現することに必要なことは、鉱物の持つ色の変化と特質性が、ダイレクトに伝わる日本の画材(鉱物粒子の風合いが直接感じられる水溶性のメディウムを使用した手 法)が最適だと感じています。写生に始まり、沸き起こったイメージに対して、よりリアリティーを求めて形と色で再構成することが私の絵画です。
Works